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阿辻哲次「漢字を楽しむ」(講談社現代新書)

 子どもの漢字の勉強をみていた時、驚いたことがありました。まさにそれは、この本で紹介されている当用漢字字体表のせいでした。「環」という漢字のつくりの下部がはねていないのです。私は、衣という字のようにはねるものとばかり思っていたのですが、教科書にははねていない環だったのです。戦前ははねていたこの漢字が、昭和24年に告示された字体表ではねていなかったから、その字体を教科書会社は採用した結果だということです。
 結局、はねるはねないは、漢字の起源などとは関係ないということなんですね。
by oktohru | 2008-06-16 00:06 | 読書 | Comments(0)


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