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106. 坂口安吾「堕落論」

 「戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないだろう。なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。」
 そこで制度に頼ろうとするが、自分自身を発見し(心を)救うには「正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。」と言い切る。
 文中の「堕落」の定義が明らかでないので、私にはこれら言辞がピンときません。制度から逸脱しないと救われないということのようですが。
「青空文庫」収録
by oktohru | 2006-04-26 12:01 | 読書 | Comments(0)


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