藝大プロジェクト2018「バーンスタインのアメリカ」 第2回「ピアニスト・バーンスタイン~マルチ人間の魅力」

 バーンスタイン生誕100年ということで東京藝大が企画した記念シリーズの第2回(公式サイト)。今回はバーンスタイン作曲のピアノ曲が中心とのこと。中学校の同窓生でピアニストである砂原悟氏(京都市芸大教授)も演奏するということで、幸いチケットを氏に頂きましたので拝聴してまいりました。キャンパス内の奏楽堂にて、午後2時開演。
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 演奏された曲は、ピアノソナタ(1938)、「7つのアニヴァーサリー」(1942/43)、「クラリネットとピアノのためのソナタ」(1942)、「タッチズ~コラール、8つの変奏曲とコーダ」(1980)、交響曲第2番「不安の時代」より「マスク」(1949)のピアノと打楽器版。ということで、オール初めて聴く曲!
 ナヴィゲーターは指揮者の井上道義氏。桐朋音大ご出身ということで、東京藝大は敵だったそうです。(笑)
 最初のピアノソナタは井上真由美さん。激しく重い曲。聴いていて苦しくなるような。ゆったりと始まる第2楽章でも、途中で雷が落ちるような音が!
 「7つのアニヴァーサリー」は、バーンスタインにゆかりの作曲家コープランド、妹のシャーリー、大学時代のルームメイトのアイスナー、作曲家の友人ボウルズ、指揮者としての恩師クーセヴィツキーとその奧さん、作曲家の友人シューマンの7人にちなんだ小品集。ピアノは稲生亜沙紀さん。6曲目が終わった時に、なんと進行役の井上さんはピアノに歩み寄って「今何曲目?」と話しかけました! これには稲生さんも苦笑いでしたが、怒らずに「6曲目です。」と答えたのは偉かった。(笑)
 前半最後は、CBSテレビで放送された「ヤングピープルズコンサート」の映像。ウィリアムテル序曲を題材に、オーケストラの楽器と聴衆を掛け合わせるのが楽しかった。14年間にわたる放送を通じてバーンスタインは、アメリカの聴衆に音楽の啓蒙活動をしたということです。
 15分の休憩を挟んで、いよいよ砂原さんがクラリネットの山本正治氏と「クラリネットとピアノのためのソナタ」で共演。2つの楽章からなるこの曲ですが、なかなかピアノの音を味わうような曲ではなくて、クラリネットも聴いていて落着かないというか、せわしないというか。終わり方は力が入って格好よかったです。後で調べてみると、この曲は演奏されることが多いようでYoutubeでも検索するとありますね。何回か聴いていると、結構いい曲に聴こえるようになりました!
 次はバーンスタイン最晩年のピアノ曲。ピアニストの安武亮氏は、登場の仕方がゆっくりだなと感じられましたが、この曲もゆったりした始まり方。なんとなく掴みどころのないような曲。井上さんによると、それまでの作品を混ぜ合わせたような曲らしいのですが、最後の超長~い余韻だけが印象に残りました。
 次にバーンスタインがウィーンフィルを指揮したマーラー交響曲第2番の映像を少しだけ。エネルギッシュに指揮するバーンスタインですが、井上さんによると、彼はリハーサルもそんな調子なのでとても非能率的だったとか。それに対してカラヤンのリハーサルは最高に効率的で、本番では目をつぶっていても大丈夫だったとのこと。(笑)
 最後は、ピアノと打楽器による曲。ピアノは、江口玲、千葉遥一郎の両氏。パーカッションは藤本隆文氏。交響曲第2番自体聴いたことがないのですが、アップライトピアノとグランドピアノの組み合わせって、やはり意味のある事なのでしょうね、解りませんが。
 実は最後の曲の前に秘密の映像鑑賞が入っていたのですが、ひょっとしたら法に触れるかもしれないので割愛させていただきます。^_^;
 2時間15分の他所には無いバーンスタイン講座。砂原さん、ありがとうございました。45年ぶりにお会い出来ればとも思いましたが、人の波に押し流されてしまいました。
 外に出ると、思いのほか強い雨が降っていました。
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by oktohru | 2018-06-23 21:20 | 音楽 | Comments(0)


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