北村薫「太宰治の辞書」(新潮社)

 兄にお借りして読みました。3つの短篇「花火」「女生徒」「太宰治の辞書」からなる一冊ですが、話はつながっています。
 夫と中学生の息子を持つ出版社勤めの女性が主人公のお話。
 「花火」は、芥川龍之介の「舞踏会」についてのお話。「舞踏会」を、私は高校現代国語の教科書で読みましたっけ。なつかしい。
 「女学生」は太宰治の作品。その中に現れる「ロココ」をキーワードとして最後の「太宰治の辞書」につながる。作者デビュー作の主人公春桜亭円紫も登場。というか、主人公もデビュー作の「私」なんですね。
 「太宰治の辞書」では、太宰治が使っていた「掌中新辞典」が話の中心ですが、それを探す過程で寺内寿太郎のエピソードや萩原朔太郎の詩やらあれこれ登場。
 普通に読んで楽しめましたが、内容はやはりシニア向けか?^_^;

 兄にお借りしたのは新潮社の単行本でしたが、創元推理文庫でも出ているようです。なぜ違う会社から?(笑)


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by oktohru | 2018-03-16 23:26 | 読書 | Comments(0)


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