![]() 定期購読している「図書」。表紙は、フランス語訳された「源氏物語」。図版が500点以上という、すばらしそうなもの。欲しいなあ。訳者のルネ・シフェール氏(1923-2004)は、他にも「万葉集」「更級日記」「紫式部日記」「竹取物語」も訳出しているというスゴイ人。古典だけでなく、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」や川端康成の「眠れる美女」も。東洋言語文化研究所(INALCO)所長やパリ第三大学学長も務めた方だそうです。 岩波新書創刊3000点突破記念の寄稿7点。濱野智史「梅棹忠夫の『ライフハック術』」では、45年前に書かれた「知的生産の技術」の内容(カード活用法)が、現代のEvernoteの技法と共通であると指摘していて興味深い。道具は変わっても、人間は本質的に変わっていないということでしょうか。 川本皓嗣「詩人フロストとオバマ大統領」も、オバマ氏の知的バックグラウンドに驚かされました。(そもそも私は詩人フロストを知りませんでした。) 読みごたえのあったのは、イリナ・グリゴレ「生き物としての本」。「文庫解説を読む」ということで斎藤美奈子氏の文章は、相変わらず面白い!今回は夏目漱石「坊ちゃん」の解説を取り上げていますが、読んでみることをお勧めします。(誰に言ってるのか?) 金時鐘氏の回想記も最終回。ラストのエピソードがほろずっぱい。
by oktohru
| 2014-09-06 13:11
| 読書
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