クリフォード・ストール「カッコウはコンピュータに卵を産む」(草思社)

 またしても兄にお借りした翻訳もの。原著は1989年刊。ずいぶん昔の話ですが、面白くて上下巻一気読みしてしまいました。
 著者は、ローレンス・バークレー研究所のコンピュータセンターに勤務することになった天文学者。ふとしたきっかけから、システムに侵入するハッカーの存在に気付き、何年にもわたるネットワーク上での追跡の末、摘発にこぎつけたというのがあらすじですが、他のネットワーク管理者や情報組織(FBIやらCIAやら)の担当者たちとの関わりが面白い。シェアハウスの友人たちとの生活も、80年代アメリカの若者気分を伝えているようです。
 それにしても、見事にこなれた訳文には恐れ入りました。


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# by oktohru | 2018-08-20 23:17 | 読書 | Comments(0)

ボヘミアン・フィルハーモニック第2回定期演奏会

 マエストロ・シューリヒトとボヘミアンフィルのコンサート(公式サイト)。今回は会場をパルテノン多摩に移して、前回同様オール・ドヴォルザークプログラム。
 演目は、序曲三部作「自然と人生と愛」と、15分の休憩を挟んで交響曲第4番。
 今回が2回目の演奏会ですが、前回すでに交響曲第7番・8番のすばらしい演奏で満足させていただきました。なにしろ首都大学東京や慶應、一橋など首都圏の6つの大学の学生と卒業生で編成されている若いオーケストラなので、伸び盛りの指揮者と一緒に、今回はさらに成長した姿を見せてくれるのか楽しみでした。(偉そう)
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 序曲三部作は、「自然の中で」と「謝肉祭」、「オセロ」の3曲なのですが、その中ではやはり「謝肉祭」を聴く機会が多いでしょう。実際、メリハリの利いたリズミカルで楽しい曲ですが、3曲それぞれの味を感じさせる演奏を聴くことができました。3曲続けて演奏されたので、最後まで拍手を我慢しなければなりませんでしたが、「謝肉祭」が終わった瞬間に思わず拍手しそうになって困りました。
 しかし私にとっては、交響曲第4番の魅力を感じることが出来たのが今日一番の収穫でしょうか。正直、昨晩CDで聴いた時にはピンとこない印象の曲に思われましたが、今日の演奏では各楽章の魅力が伝わってきました。特に第2楽章が素敵でした。ホルンががんばってましたね。第4楽章の主題の繰り返しが気になりましたが、それはそういう曲だから仕方ありません。(笑)
 いや~、今回もボヘミアンフィルうまかった!マエストロ・シューリヒトも熱演をありがとうございました!

【余計なこと1】
 Youtubeで「ドヴォルザーク交響曲第4番」を検索して動画を観ると、じつは第8番の演奏であるという衝撃の事実(例1, 例2)。音楽だけだと、ちゃんと4番だったりするのですが。ボヘミアンフィルには、ぜひ今日の演奏をYoutubeに登録して頂きたいところです。

【余計なこと2】 第1回の会場が調布市グリーンホールだったのを忘れていたせいで、多摩センター駅を出て風景が全然違っているのを見て眩暈を感じてしまいました。ボケてますね。今回はツマと久しぶりのデートでしたので、終演後二人で京王プラザホテル多摩のイートインでケーキセットを堪能したのは言うまでもありません。(笑)

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# by oktohru | 2018-08-04 21:33 | 音楽 | Comments(0)

Q.B.B.「古本屋台」(集英社)

 うーん。なんでこんな本があるんだろう。ああ、兄にお借りしたんだっけ。(笑)
 仲間受けっぽいような感じの内容ですが、たとえ久住昌之原作とはいえ画が谷口ゴローでないところがイイのかな?
 私的にヒットしたキーワードを抜き出すと、こんな感じ。(これってネタばれ?!)

ギョラちゃん
オカザキ氏
坂田靖子
重松 清
電動アシスト
大島弓子


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# by oktohru | 2018-08-01 23:55 | 読書 | Comments(0)

星空さんぽ2018

 子供達が卒業した地元の小学校で、当時のお父さん仲間達(現「星のお~じさん」)と一緒に、望遠鏡で惑星を見る天体観望会「星空さんぽ2018」を開催しました。現在の校長先生とPTA役員さん達にご協力いただいて実現したのですが、参加申し込みはなんと300名超(保護者を含む)!
 午後7時半スタート。
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 校庭で開会の挨拶をしてくださっている校長先生
PTA役員の方が、壁に映写して下さっていました。私は見なかったので何だったのか、、?(笑)

 当初我々星のお~じさんたちはひたすら望遠鏡で金星や土星、木星、そして大接近中の火星を見せようと考えていましたが、時間がかかり過ぎる恐れがあるということで、メイン望遠鏡(口径20センチ反射鏡200倍)は土星だけを、それ以外の望遠鏡で金星や木星を見せることにしました。時間があって興味のある子には、最後の方で火星を見せましたが、やはり初めて土星を見た時の感動は大きいようで、子供達だけでなく保護者の方々もとても喜んで下さいました。
 土星を見てもらう時、こちらは「輪っかのある星みえますか?」と声をかけましたが、子供達は「まるで目みたい。」「こっちを見ている!」なんていう感想もありました。じっとして見える土星を「ポスターみたい」とおっしゃった保護者の方もいらっしゃって感想はひとそれぞれでしたが、みなさん自分の眼で見る土星に感激なさっていました。
 「この望遠鏡はいくらですか?」とも聞かれましたが、架台は30年前の高橋製作所製10センチ反射望遠鏡の赤道儀とピラーで、鏡筒はケンコーの20センチ反射鏡を組み合わせたもの。接眼レンズは後から買い足したものばかり。正式な価格は出せません。(笑)
 台風12号の影響で、土曜日開催の予定が一日ズレてしまいましたが、今日快晴の空の下開催することができて本当に良かったです。
 一緒に大忙しだった星のお~じさん達、ありがとうございました!
 解散は午後9時半。2時間ぴったりでしたね。

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# by oktohru | 2018-07-29 23:13 | PTA | Comments(0)

フランク・コンロイ「マンハッタン物語(上下)」(講談社文庫)

 兄にお借りしましたが、私は翻訳物は苦手。読み切れるかどうか心配でしたが、杞憂でした。一気に、とはいきませんでしたが、わくわくしながら3日で読み終えました。竹尾さん、いかがですか?
 ストーリー紹介は兄に委せて()、私は別の事を。
 原題は"Body and soul"で、翻訳タイトルは「マンハッタン物語」。
 勝手ながら、私が邦題を付けるとしたら"Gifted"でしょうか。日本語じゃない。(笑)
 訳者あとがきに映画化の話が進行中とありますが、Blue-rayで売っているのは別の映画でした。
 
【追記】Giftedという映画がありました。




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# by oktohru | 2018-07-26 22:00 | 読書 | Comments(0)

Sospiri D'amore -音楽は風の如く- Vol. 7

 今年も八千代市民会館で楽しんでまいりました。オペラリア八千代による音楽と創作劇の2時間。
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 前半は、伊地知宏幸(バリトン)と園部菜生子(ピアノ)によるバッハ:カンタータ82番、後藤裕美(ソプラノ)、佐々木真弓(ヴァイオリン)、遠藤有香(ピアノ)の《はーもにーどらいぷるす》によるバッハ・グノー:アヴェ・マリア、バッハ:汝わがそばにあらば、シュトルツ:プラーター公園は花盛り、ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」より「月に寄せる歌」、シュトラウス:喜歌劇「こうもり」より「ロザリンデのアリア」。
 バッハの曲が多いのは、1月に逝去されたバッハ好きの仲間を偲んでとの事でした。
 いよいよ後半の創作劇「トワイスボーン」。妻を残して死んだ夫の霊が登場し、妻の幸福を願って成仏する、という話。全然紹介になっていないかも? 昨年の劇よりもずっと良かったです。ちなみに、幸福の科学とは関係ありませんでした。
 昨年は自転車で行きましたが、今回は酷暑ということもありクルマで行きました。4時に終演して帰宅しましたが、やはりテニスのレッスンにはギリギリ。^_^;

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# by oktohru | 2018-07-21 20:16 | 音楽 | Comments(0)

三浦しをん「お友だちからお願いします」(大和書房)

 兄にお借りした三浦しをん氏のエッセイ集。いままでは小説しか読んだことがありませんでしたが、エッセイもたくさん書いていらっしゃっていたのですね。
 とても楽しい。著者の日常の言葉が溢れていて、まるで対面してお話を聞いているみたいな感じ。もうお友だちになっちゃったみたいです。
 ところで「窒息恐怖症」に出て来る「えずく」という言葉、私はこれを読んで初めて知りました。ネットで調べたら、同じような人もいましたが、よく使われる言葉なのでしょうか?


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# by oktohru | 2018-07-19 15:49 | 読書 | Comments(0)

三浦しをん「あの家に暮す四人の女」(中公文庫)

 兄にお借りした、来年TVドラマ化されるという作品。登場する女性四人の名前(佐知、鶴代、雪乃、多恵美)は、谷崎潤一郎作「細雪」の登場人物にちなんだもの。じつはこの作品、谷崎潤一郎の没後五〇年に際して委嘱された書き下ろし作品の一つらしいのですが、織田作之助賞受賞作とは、これいかに?(笑)
 楽しく読ませていただきました。ただ一つだけ気になったのは、「なんとも座りが悪いものだった。」(39頁)で、おそらくこれは「なんとも据わりが悪いものだった。」が正しいのではないでしょうか? 細か過ぎ?!

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# by oktohru | 2018-07-10 23:23 | 読書 | Comments(0)

英語の筆記体

 この記事を見て思い出しました。
 私達が中学校で英語を習い始めた頃は、小文字のaからzまで筆記体でつなげて書く練習をしました。
 中学生になった長男(平成3年生まれ)の英語のノートを見た時、全部ブロック体で書かれていたので聞いたら、筆記体なんて学校で習っていないとのこと。
 「書くのなら筆記体だろう、というかそのための筆記体だろう!」と信じていた私は、長男に筆記体を教えました。友達の知らない事を知って嬉しかったのか、彼はそれからずっと筆記体で書くようになりました。しかし、それはあまり上手な字ではありませんでした。文字通り、ミミズののたくったような。きっと学校の先生は、彼の答案用紙を読むのに苦労なさったと思います。そのせいもあり、私は2番目、3番目の子に筆記体を教えませんでした。
 先生、ごめんなさい。

【追記】 リンク先の記事のコメントを見ると、アメリカでも若い世代は筆記体を習わないようですね。変なの。

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# by oktohru | 2018-06-25 21:49 | 日々の雑記 | Comments(2)

藝大プロジェクト2018「バーンスタインのアメリカ」 第2回「ピアニスト・バーンスタイン~マルチ人間の魅力」

 バーンスタイン生誕100年ということで東京藝大が企画した記念シリーズの第2回(公式サイト)。今回はバーンスタイン作曲のピアノ曲が中心とのこと。中学校の同窓生でピアニストである砂原悟氏(京都市芸大教授)も演奏するということで、幸いチケットを氏に頂きましたので拝聴してまいりました。キャンパス内の奏楽堂にて、午後2時開演。
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 演奏された曲は、ピアノソナタ(1938)、「7つのアニヴァーサリー」(1942/43)、「クラリネットとピアノのためのソナタ」(1942)、「タッチズ~コラール、8つの変奏曲とコーダ」(1980)、交響曲第2番「不安の時代」より「マスク」(1949)のピアノと打楽器版。ということで、オール初めて聴く曲!
 ナヴィゲーターは指揮者の井上道義氏。桐朋音大ご出身ということで、東京藝大は敵だったそうです。(笑)
 最初のピアノソナタは井上真由美さん。激しく重い曲。聴いていて苦しくなるような。ゆったりと始まる第2楽章でも、途中で雷が落ちるような音が!
 「7つのアニヴァーサリー」は、バーンスタインにゆかりの作曲家コープランド、妹のシャーリー、大学時代のルームメイトのアイスナー、作曲家の友人ボウルズ、指揮者としての恩師クーセヴィツキーとその奧さん、作曲家の友人シューマンの7人にちなんだ小品集。ピアノは稲生亜沙紀さん。6曲目が終わった時に、なんと進行役の井上さんはピアノに歩み寄って「今何曲目?」と話しかけました! これには稲生さんも苦笑いでしたが、怒らずに「6曲目です。」と答えたのは偉かった。(笑)
 前半最後は、CBSテレビで放送された「ヤングピープルズコンサート」の映像。ウィリアムテル序曲を題材に、オーケストラの楽器と聴衆を掛け合わせるのが楽しかった。14年間にわたる放送を通じてバーンスタインは、アメリカの聴衆に音楽の啓蒙活動をしたということです。
 15分の休憩を挟んで、いよいよ砂原さんがクラリネットの山本正治氏と「クラリネットとピアノのためのソナタ」で共演。2つの楽章からなるこの曲ですが、なかなかピアノの音を味わうような曲ではなくて、クラリネットも聴いていて落着かないというか、せわしないというか。終わり方は力が入って格好よかったです。後で調べてみると、この曲は演奏されることが多いようでYoutubeでも検索するとありますね。何回か聴いていると、結構いい曲に聴こえるようになりました!
 次はバーンスタイン最晩年のピアノ曲。ピアニストの安武亮氏は、登場の仕方がゆっくりだなと感じられましたが、この曲もゆったりした始まり方。なんとなく掴みどころのないような曲。井上さんによると、それまでの作品を混ぜ合わせたような曲らしいのですが、最後の超長~い余韻だけが印象に残りました。
 次にバーンスタインがウィーンフィルを指揮したマーラー交響曲第2番の映像を少しだけ。エネルギッシュに指揮するバーンスタインですが、井上さんによると、彼はリハーサルもそんな調子なのでとても非能率的だったとか。それに対してカラヤンのリハーサルは最高に効率的で、本番では目をつぶっていても大丈夫だったとのこと。(笑)
 最後は、ピアノと打楽器による曲。ピアノは、江口玲、千葉遥一郎の両氏。パーカッションは藤本隆文氏。交響曲第2番自体聴いたことがないのですが、アップライトピアノとグランドピアノの組み合わせって、やはり意味のある事なのでしょうね、解りませんが。
 実は最後の曲の前に秘密の映像鑑賞が入っていたのですが、ひょっとしたら法に触れるかもしれないので割愛させていただきます。^_^;
 2時間15分の他所には無いバーンスタイン講座。砂原さん、ありがとうございました。45年ぶりにお会い出来ればとも思いましたが、人の波に押し流されてしまいました。
 外に出ると、思いのほか強い雨が降っていました。
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# by oktohru | 2018-06-23 21:20 | 音楽 | Comments(0)