東京都交響楽団 第829回定期演奏会Bシリーズ

 昨日の定期演奏会Aシリーズを聴いた兄にチケットをいただきました。会場が違うとはいえ(東京文化会館と東京オペラシティ)、同じ東京で同じ演奏プログラムとは、ひょっとして私のため?(笑) というわけで東京オペラシティで聴いてきました(公式サイト)。
 演目は、前半がラヴェル作曲バレエ音楽「マ・メール・ロア」、20分の休憩をはさんでジョン・アダムス作曲「シュヘラザード.2―ヴァイオリンと管弦楽のための劇的交響曲」。席は3階正面で、ステージ全体が見渡せてイイ感じ。
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 プログラムの後者は2014年の作品ですが、作曲者ジョン・アダムス70歳を記念した昨日の演奏が日本初演(世界的には45回目)とのことです。昨日に続き客演指揮アラン・ギルバート、ヴァイオリン独奏リーラ・ジョセフォウィッツ。実はこの作品、ジョン・アダムスからこのリーラさんに献呈されていて、今までの公演すべてで彼女が演奏しているというのですから驚きです(そして今回も!)。
 前半の「マ・メール・ロア」は、いかにもラヴェルという感じの曲。有名な割に実演で聴く機会がありませんでしたが、フィナーレで、美しい響きがホールの天井から降りそそいで来るように感じられてうっとりしました。都響も上手いけどホールの音響も素晴らしいですね。3階席でも、まったく不足を感じませんでした。
 今日のメインは、やはり後半の曲でしょう。公開中の作曲者インタビュー(YouTube)を聴いたところ、曲名の正しい読みは「シュヘラザード ポイント トゥー」。様々な楽器がステージに並んでいて壮観です。ツィンバロン(演奏は生頼まゆみ)も登場したのですが、最初どこにあるのかわからず演奏が始まってしばらくして、指揮者正面にあるのが見えました。3階からだと指揮者の身体に隠れがちでした。曲名から有名なリムスキー・コルサコフの曲を思い描いてしまいますが、演奏が始まってまったく違う曲なので驚きました(当たり前ですね)。抑圧された女性解放をめざす戦いの音楽なので、ヴァイオリン独奏が女性なのも納得。うっとりするメロディーは、ほとんどありませんでした。オーケストラの熱演で、聴いていて少しも眠くなりませんでした。初めて聴く曲にしてはめずらしいことです。万雷の拍手でコンサートは幕を閉じました。めでたしめでたし。
 それにしても、東京オペラシティは、私の勤務先最寄駅から乗り換え1回、所要時間約40分という至便の地。またの機会を楽しみにしますよ、兄上。

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# by oktohru | 2017-04-18 23:57 | 音楽 | Comments(0)

恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)

 直木賞と本屋大賞をダブル受賞した話題作。マイナー好きの兄が(珍しく)読んだということで、貸していただきました。
 ピアノコンクールが舞台ということから、一色まことのマンガ「ピアノの森」が思い浮かびますが、目に見えない音楽を絵や文字で描くのですから、どちらもすごい。本作では、特にコンクールを通じて成長する主人公の心を細やかに描いています。
 それにしても、リストのピアノ・ソナタ ロ短調でイメージされる物語って、すごすぎます。(^_^;


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# by oktohru | 2017-04-16 22:51 | 読書 | Comments(0)

NHK交響楽団 第1858回定期公演A

 友人の竹尾さんにチケットを取っていただいて聴いてきました(公式サイト)。NHKホールに行くのは高校生の頃以来です(たぶん1975年)。父・兄と一緒に、ロブロ・フォン・マタチッチ指揮によるブルックナーの交響曲第8番を、最前列の席で見上げるようにして聴いたのを忘れることが出来ません。あれから幾星霜。(笑)
 今日の演奏プログラムは、アイネム作曲「カプリッチョ」、メンデルスゾーン作曲ヴァイオリン協奏曲、休憩をはさんで、マーラー作曲交響曲第1番「巨人」。指揮はファビオ・ルイージ氏、ヴァイオリンはニコラス・ズナイダー氏。
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 アイネムの曲は、シューリヒト指揮による「交響的情景」しか聴いたことがありませんでしたが、この曲もなかなか賑やかで楽しめました。身体の大きなズナイダー氏のヴァイオリンは、銘器グァルネリ・デル・ジェス「クライスラー」とのこと。そう思って聴くと、余計に輝く音のように感じますね。演奏は普通に良かったです。今日のいちばんは、やはりマーラーの1番。あまり身体の大きくない指揮者のルイージ氏が、両腕を振り回してオーケストラを鼓舞しているのに好感を持ちました。
 いやー、それにしてもN響は素晴らしい。
【忘備録】休憩時にこの会場では、大の大人たちがアイスモナカを食べるようです。私はうっかりコーヒーを飲んでしまいましたが。(笑)

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# by oktohru | 2017-04-16 20:29 | 音楽 | Comments(0)

東野圭吾「むかし僕が死んだ家」(講談社文庫)

 これも兄にお借りした本。
 著者は私より一つ年上の有名な作家ですが、私自身はあまり作品を読んだことがありません。もしかしたら本作が初めてかも。
 面白くて、勤務先との往復の電車中で読み終えました。推理というか謎解きの過程を楽しませてくれる作品でした。場面が少ないので、舞台劇になりそうな。


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# by oktohru | 2017-04-11 21:48 | 読書 | Comments(0)

マンジット・クマール「量子革命」(新潮文庫)

 兄にお借りして読みました。ずいぶん分厚くて(解説を入れて697ページ)ビビリましたが、面白く読み終えました。
 大学2年の物理化学Bのイントロで、いわゆる「前期量子論」を話しますが、この本の主要な内容も、そのあたりのことが中心。なので、なんとなく知っている話の歴史的な意味、というか事情が良く分かりました。終盤に出てくるベルの定理以降の話は、私にとっても初めて聞く話で興味深かったです。
 1つだけ、609ページに誤植を発見しました。


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# by oktohru | 2017-04-07 21:59 | 読書 | Comments(0)

東京楽友協会交響楽団 第102回定期演奏会

 竹尾さんに誘われて聴いてきましたが、とても素晴らしい演奏会!今までに聴いた市民オーケストラの中でも1、2を争う上手な楽団でした。常任指揮者は置かないようで、今回の指揮は田部井剛氏。奇遇にも、前回のルスコアール管弦楽団を指揮した方でした。会場は、すみだトリフォニーホールで、開演は午後1時半。
 1961年創設のこの楽団(公式サイト)。そもそもはバッハ等の宗教曲を目的に創設された東京楽友協会合唱団に併設のオーケストラだったそうです。合唱団が無くなった後も、オーケストラは活動を続け、すでに半世紀を超える歴史のある楽団となりましたが、ステージ上のメンバーを見ると若い方も多く見受けられました。
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 今回の演目は、ボロディン作曲・歌劇「イーゴリ公」序曲、ヤナーチェック作曲・狂詩曲「タラス・ブーリバ」、ショスタコーヴィッチ作曲・交響曲第10番。どれも私にはあまりなじみのない曲ですが、日曜日の午後を過ごすには絶好のコンサートでした。あ~、本当に良かった。音の洪水! (^o^)

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# by oktohru | 2017-04-02 17:49 | 音楽 | Comments(0)

藤井太洋「オービタル・クラウド」(上・下)ハヤカワ文庫JA

 兄にお借りして、めずらしくSFを読みました。日本SF大賞受賞作とのこと。とても面白いので、上下2冊を2日で読みきりました。
 解説の人も書いていますが、とても壮大なスケールの話です。本作で登場するスペーステザーというと、実際に昨年行われたこうのとり6号によるテザーを使ったスペースデブリ対策実験は上手くいきませんでしたっけ。


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# by oktohru | 2017-03-19 22:49 | 読書 | Comments(0)

ボヘミアンフィルハーモニック第1回コンサート

 調布市グリーンホール大ホールで行われた演奏会へ行ってきました。首都近郊にある大学の現役生および卒業生(83名)で構成されているオーケストラで、今回が初めての演奏会とのこと(公式サイト、団長:平田明寛氏)。指揮は松本宗利音氏。いただいたパンフのデザインがステキです。
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 今日の演目は、ドヴォルザークの交響曲第7番と第8番の2曲。いきなり交響曲2つとは、思い切った選曲ですね!
 交響曲第7番は、一昨年の年末に秀三さんの影響で聴いて好きになった曲。最初は普通の演奏でしたが、楽章が進むにしたがってオーケストラの調子が上がってくるのがわかりました。最終楽章は大いに盛り上がりました。第8番も良かったです。どちらの曲でも、終演後に聴衆から盛大な拍手とブラボーの声がかけられました。
 ボヘミアンフィルの演奏を聴いて、きちっとまとまったオーケストラだなという印象でした。せっかく人数も多いのですから、地響きするような大きな音が出るようになってもらいところです。
 指揮者の松本氏、先週のヨコハマベイフィルとの第9番に続いて第7番と第8番を指揮したわけで、録音しておけばドヴォルザーク後期交響曲集になりましたね。(^_^)

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# by oktohru | 2017-03-18 20:28 | 音楽 | Comments(0)

ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

 久しぶりに兄にお借りした本を読みました。
 シリーズ最新作であり、本編の完結編。それにしてもシェークスピアのファーストフォリオとは、栞子さんには敵いません。

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# by oktohru | 2017-03-11 21:28 | 読書 | Comments(0)

ヨコハマベイフィルハーモニー 第3回定期演奏会

 生れて初めて下車したJR桜木町駅から徒歩7分。紅葉坂を上った右手に、今日のコンサート会場である神奈川県立音楽堂がありました。同じ敷地内に青少年センターと図書館、そして広い駐車場があります。
 今日の演目は、シベリウスの交響詩「フィンランディア」と「カレリア」組曲、休憩をはさんでドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。指揮はベイフィル創立以来の常任指揮者松本宗利音氏。昨年の暮れのウインターコンサートで素晴らしい第九を聴かせてくれたので、今日の演奏会も期待していました(公式サイト)。
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 前半はシベリウス。「フィンランディア」は、ウインターコンサートでも披露していたので準備バッチリだったのでしょう、大きな音で鳴っていました。この後ヴァイオリンメンバーの一部入れ替えがあって、次は今まで私が聴いたことのない「カレリア」組曲。この曲は3つの小曲から成っていて、そのうちの第3曲「行進曲風に」は颯爽とした曲で、この曲だけ聞き覚えがありました。
 休憩後の「新世界より」。第1楽章だけウインターコンサートで披露されていましたが、あれから3か月の練習の成果でしょう。この曲の演奏も素晴らしかったです。特に第2楽章が良かった。オーケストラの各パートがしっかりと役割を果たしていました。ゆったりとした「家路」のメロディーのオーボエがとてもきれいな音。第3楽章が終わって、すぐに第4楽章がスタート。指揮者の身振りにも気合が入っていましたね。最後の音が止んで、間髪を置かずに大きなブラボーの声が客席から飛びました。まさに熱演でした。金管楽器が活躍するこの楽章は、誰もが聞きなじんでいるポピュラーな曲だけに、オーケストラの力量がはっきりと表れてしまいます。ベイフィルの演奏でも時折細かいミスは聴かれますが、なんとなくそれを打ち消す勢いがあります。若いメンバーが多いからでしょうか。2014年の第1回定期演奏会の時から考えると、オーケストラの技術向上にはびっくりします。もちろんそうなるためには、オーケストラメンバー一人一人の努力と指揮者松本氏の指導があったのでしょう。
 ところで、今日の会場に隣接する掃部山公園(かもんやまこうえん)には立ち寄りませんでした。昭和29(1954)年に横浜開港100年を記念して再建立された井伊直弼の銅像があったのですね。あらかじめ調べておけば良かった、、。
 それにしても講義の準備が無いと、週末を過ごす気分がなんと楽なことか。(^_^)

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# by oktohru | 2017-03-11 21:00 | 音楽 | Comments(0)