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野呂邦暢「愛についてのデッサン」(みすず書房)

 兄に借りた単行本。副題が「佐古啓介の旅」とあるように、父の跡を継いだ26歳の古書店主が主人公の、6つの短編からなっています。3番目の「若い砂漠」だけ、他のアンソロジーですでに読んだことがあるのに気づきました。面白くて、往復の通勤電車で読み終えました。
 読んでみて、主人公の古書店主が26歳というのが、ちょっと内容に合っていないように感じましたが、まあ年齢に対するイメージは、人それぞれでしょうか。
 作者の野呂邦暢氏は、長崎生まれ。20歳で佐世保陸上自衛隊に入隊。37歳の時に、自衛隊での体験を基にした作品「草のつるぎ」で第70回芥川賞を受賞したが、42歳で心筋梗塞により急逝。
 私はどこかで氏の名前を見て知っていましたが、どこで見たのか思い出せません。作品リストを見ても、読んだものはありませんから、きっとどなたかのエッセイか何かの中で見たのでしょう。

愛についてのデッサン――佐古啓介の旅 (大人の本棚)

(追記)多分、荻原魚雷さんのブログかな?
http://gyorai.blogspot.jp/


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by oktohru | 2014-05-22 23:07 | 読書 | Comments(0)

「題名のない音楽会 50周年記念 50歳バースデーコンサート」(サントリーホール)

 友人(竹尾さん)が応募して見事当たったということで、ご一緒させていただきました。「題名のない音楽会」の公開収録を観覧するのはこれが2回目ですが、今回は50周年記念ということで、倍率が特に高かったそうです。
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 司会は佐渡裕、本間智恵の両氏、オーケストラは東京交響楽団といういつもの顔ぶれですが、ゲストが豪華! 私が知っている名前だけでも、晋友会合唱団、歌手には天童よしみ、さだまさし、平原綾香、ヴァイオリンソロに庄司沙矢香と矢部達哉、その他スズキメソードでヴァイオリンを習っている子供たちや出光音楽賞受賞者の面々。会場の飾りつけは、假屋崎省吾氏。
 ゲストの名前からも分かる通り、いわゆるクラシック音楽だけでない、いろいろな音楽を堪能することが出来ました。TV放送2回分の収録でしたので、6時45分の開演から、アンコールの曲(天童よしみ「いなかっぺ大将」の主題歌)でお開きになったのが9時10分。途中、休憩をはさみましたが、十分に楽しめました。
 さだまさし氏が、番組スポンサーの出光興産を褒めまくっていたのが印象的でした。このような文化的番組を50年にもわたって支援してきた、エライ!ということで。

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by oktohru | 2014-05-20 23:41 | 音楽 | Comments(0)

マーラー「交響曲第8番」ヴィースバーデン初演

 おもしろい本を買いました。
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 Thematische Analyseとありますから、マーラーの交響曲第8番の解説書です。著者はR. Specht氏で、どうやらこの解説書の部分は1912年に刊行されたもののようです。しかし、この表紙には1913年のヴィースバーデンでの演奏会のデータが書かれていますので、演奏会当日に配られたみたい。だとしたら、おもしろい演奏会パンフレットですね。全50ページ。
 内扉は、いかにも演奏会プログラムらしいページです。
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 マーラーの交響曲第8番は、「千人の交響曲」とも呼ばれるとおり大がかりなものです。1910年にマーラー自身の指揮によりミュンヘンで初演されましたが、その1年前から準備していたそうです。初演の8か月後にマーラーは亡くなりました。
 シューリヒト指揮によるヴィースバーデン初演は、それから3年後ということになります。ヴィースバーデンの合唱団だけでは人数が足りないので、ギムナジウムの学生や近郊フランクフルトの合唱団も参加しているのがわかります。
 
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 それにしても、100年前の演奏会プログラムがこんなにきれいな状態で手に入るとは。我ながら驚きました。

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by oktohru | 2014-05-09 23:03 | 音楽 | Comments(0)

ルース=アーロン・ペア

 「放浪の天才数学者エルデシュ」に出ていた話からひとつ。
 1935年にベーブ・ルースが打ち立てた通算ホームラン714本を、1974年にハンク・アーロンが715本目のホームランを打って記録更新しました。で、話はこの2つの数字の掛け算714×715について。
 実はこの数字は最初の7つの素数の積に等しいのです。式で書くと、
714×715=2×3×5×7×11×13×17
が成り立つのです。さらに、それぞれの因数の和が等しく、
714=2×3×7×17
715=5×11×13
2+3+7+17=5+11+13
という関係が成り立ちます。面白い数字のペアですよね!
 アトランタの数学者ポメランスが見出した、このような関係を満たす連続した2つの整数の組を「ルース=アーロン・ペア」と呼ぶそうです。20000まで調べると、最少が5と6、最大が18490と18491で、全部で26組あるそうです。
 ポメランスは、この「ルース=アーロン・ペア」が無限に存在するという予想とともに論文を発表しましたが、どうやって証明すればよいかわかりませんでした。
 すると論文を発表してから1週間もしないうちに、一面識もない大数学者エルデシュから電話があり、ふたりの共同研究によって証明されたそうです。

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by oktohru | 2014-05-02 23:17 | 読書 | Comments(0)

ポール・ホフマン「放浪の天才数学者エルデシュ」平石律子訳(草思社)

 兄に借りたのは単行本ですが、今は文庫本になっているようですね。
 先日読んだ「素数の音楽」にも登場したエルデシュ。彼は数論という分野の巨人だったのですが、エピソードに事欠かない人でもありました。この本は、そうしたエピソードの集大成かもしれません。時系列に沿った伝記を期待すると、当てがはずれます。

文庫 放浪の天才数学者エルデシュ (草思社文庫)

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by oktohru | 2014-05-02 00:29 | 読書 | Comments(0)