カテゴリ:音楽( 85 )

色 舞 奏 ―感動の創造―

 東京藝術大学のArts & Science LAB.竣工記念フェスティバルが、ベルリンフィル・シャルーン・アンサンブルを招いて行われました。幸運にもチケットをゲットした友人の竹尾さんに誘っていただき、金曜日に行われたオープニングコンサートを楽しんでまいりました。
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 当日のプログラムは、和太鼓奏者の林英哲氏とのコラボレーションで、林英哲:「三つ舞」と松下功:和太鼓協奏曲第1番「飛天遊」、同第2番「天地饗應」の3曲。
 和太鼓との共演なんてアリ?と思いますが、実は2002年に四万十川国際音楽祭で共演しているので、久しぶりの共演というのが正しいようです。そしてその前、1994年のベルリン芸術祭では、和太鼓協奏曲第1番の初演を果たしていたそうです。
 この日の演奏では、プログラムにある和太鼓協奏曲の作曲家で、東京藝術大学副学長でもある松下功氏が指揮者を務めました。ということは、当夜の演奏は、作曲家公認の正統な演奏ということになるのでしょうか?そういえば第1曲目の「三つ舞」も、作曲者による演奏でした。(笑)
 「三つ舞」は、林英哲氏とお仲間の二人(田代誠・辻祐)との共演で、和太鼓のダイナミックな音響を聴かせてくれました。
 和太鼓協奏曲の2曲は、どちらも曲の半ばに和太鼓の独奏部分(カデンツァ)があり、その間、和太鼓だけが照明を受けていて、アンサンブルが入るところから、再び全体が照明を受けるような演出がされていました。また照明自体も、絵模様の入っているものでした。
 和太鼓と管弦楽アンサンブルの共演で奏でられる、原初太古の世界をイメージさせる音のリズムに、自然とストラヴィンスキーの「春の祭典」を想い起しました。また協奏曲第2番では、「不動明王」の真言のリズムが基礎となって、アンサンブル全体をまとめ上げ盛り上げる役を担っているとのことでした。
 聴く機会の少ない和太鼓の演奏を、堪能することが出来ました。竹尾さん、ありがとうございました。
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by oktohru | 2015-05-31 18:09 | 音楽 | Comments(0)

東京都交響楽団第786回定期演奏会Bシリーズ

 今日も、都合の悪い兄に代わってサントリーホールで演奏会を楽しんでまいりました。しかも今回は、指揮者大野和士氏の音楽監督就任記念公演1というもので、まさにハレの舞台(公式サイト)。気合を入れて早くに並んでゲットしたチケットは1列目19番。最前列のほぼ中央という、まさに私好みの席でした。ちょうど指揮者とコンサートマスターの間なので、右目で大野氏(の背中)を、左目でコンマスの矢部達哉氏を伺いつつ音楽に身を委ねるという、絶好のポジション。
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 今日の演目は、シュニトケ「合奏協奏曲第4番=交響曲第5番」とベートーヴェン交響曲第5番「運命」。 午後7時開演でしたが、その前に大野氏によるプレトークが15分ほどありました。就任記念公演なので、挨拶と今日の演目についてのお話でした。が、指揮者として最盛期を迎えているといっていい氏ですが、意外とアガっていたのか、最初の数分はマイクを逆に持って(!)、拡声せずに話していました。もちろん最前列の私には氏の声は聴こえていましたが、係りの人に指摘されて挨拶の部分からもう一度話始めました。この出来事のおかげで、会場の雰囲気がなごんだような気がします。(笑)
 大野氏の説明にもありましたが、前半のアルフレッド・シュニトケ(1934-1998)作曲による合奏協奏曲第4番=交響曲第5番という、わかったようなわからない数式のような名前の曲。1988年にオランダのアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団の創立100周年を記念して委嘱作曲された4楽章からなる曲ですが、ビシバシと賑やかで確かに祝祭的なのかもしれませんが、記憶に残りませんでした。会場で貰ったブックレットの解説によると、バッハやマーラー、ストラヴィンスキーなどといった作曲家たちを思わせる部分を含んでいて、シュニトケの「混乱音楽」の極みらしい。なんちゅーこっちゃ。 \(^o^)/
 20分の休憩をはさんで、いよいよベートーヴェンの運命。意外とコンサートで1曲通して聴くのは初めてかもしれません。今夜の演奏は、実に確信に満ちたものでした。大野氏が望む演奏を、都響がしっかりと実現したという感じで、まさに音楽監督就任記念にふさわしい、堂々とした演奏でした。第4楽章の繰り返しを演奏してくれたのも嬉しかったです。兄上、今日のコンサートに来れなかったのは、大きな損失でしたよ。
 終演は8時40分。

【追記】個人的に、いちばん気になったのはチェロのトップの方。次が2ndヴァイオリンのトップの方。新日本フィルのような席次表が無いので、お名前がわかりません。
【追記2】大野氏の髪は、パンフのように黒くなかったでしたよ。(^_^;
【追記3】運命の指揮中、タクトのお尻(?)が外れて、21番の席の前に落ちてきました。演奏終了後の拍手の中、コンサートマスターの矢部達哉氏に手渡されましたが、不思議な顔をなさいました。

【追記4】「運命」最終楽章が終わってから観客が拍手するまでの時間は、もしかしたら日本記録かもしれません。(笑)
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by oktohru | 2015-04-04 00:07 | 音楽 | Comments(0)

東京都交響楽団第785回定期演奏会Bシリーズ

 都合の悪い兄に代わって、久しぶりにサントリーホールでコンサートを楽しみました(公式サイト)。
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  曲目は、ベートーヴェン作曲「ミサ・ソレムニス」。演奏時間が80分ほどの大作ですが途中休憩なし。そういえばこの曲名。以前は「荘厳ミサ」と称されていましたが、現在は日本カトリック教会が正式名として「盛儀ミサ」を採用しているため(ウィキペディア)、ややこしさを避けるため(?)カタカナ表記になっているようです。ミサ曲なので、ギリシャ・ラテン語の歌詞はすべて決まっていますが、繰り返しが多いため、今どこを歌っているのか、私のように不慣れな人間は置いてきぼりを食らいます。(笑)私はモーツァルトのレクイエムやミサ曲が好きでよく聴くのですが、ベートーヴェンのこの曲は、恥ずかしながら通して聞いたことはありませんでした。昨夜、少しは慣れておこうと思って、アルヒフォンから最初に出たシューリヒト指揮の演奏を聴きましたが、クレドの途中で力尽きて寝てしまいました。そもそも寝る頃に聴き始めたのがいけないのですが。
 今日の小泉和裕氏指揮による演奏は、そんな私も引き込まれる演奏でした。1曲目のキリエから集中できましたが、2曲目グローリアの終結がバッチリ決まって、鳥肌が立ちました。思わず拍手したくなりました。それからクレド、サンクトゥス、終曲のアニュスデイ。気が付くと終わっていました。(寝ていたのか?)
 コンサートマスター(矢部達哉氏)の独奏部分は耳に心地良く、フルートとトロンボーンの音もキレイでした。なにより合唱(栗友会合唱団+武蔵野音楽大学室内合唱団)が立派でしたね。演奏が終わりオーケストラの余韻を楽しんでから、観客のみなさんが拍手。私も思いっきり拍手しました。めずらしく合唱曲を堪能することが出来ました。

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by oktohru | 2015-03-23 23:36 | 音楽 | Comments(0)

プロジェクトQ・第12章

 友人の竹尾さんに誘われて、上野にある石橋メモリアルホールで先週の土曜日から開催されている「トライアル・コンサート〈3日目〉」を聴きに行ってきました。第12章というのは、弦楽四重奏振興運動「プロジェクトQ」が今年で12年目を迎えることだそうです。毎年作曲家を変えて開催されていて、今年はシューベルト。
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 トライアル・コンサートというように、本番のコンサートではなく試演会として開催されていて、入場料は終演後に感想代わりに100円以上の額を支払うという、面白い形式でした(司会の方のお話では、1日目・2日目ともに、130人位の来場者で8万円ほど集まったそうで、一人平均600円位だった模様)。開演は11時。
 最終日の今日は、藝大出身者によるクワルテット・レオニスと桐朋女子高在校生によるシュエット弦楽四重奏団が、それぞれ弦楽四重奏第9番と10番を演奏しました。
 どちらも素晴らしい演奏でした。特に最初のクワルテット・レオニスの熱演は、室内楽慣れしていない私の目と耳を覚ましてくれた気がしました。シュエット弦楽四重奏団の高校生たちも、メンバー各人の大きな身振りで情感豊かな演奏を聴かせてくれました。
 とても良い演奏でしたので、平均値を上回るお賽銭を入れてきました。(笑)

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by oktohru | 2015-01-12 18:14 | 音楽 | Comments(0)

Orchestra MOTIF "New Year Concert"

 荻窪にある杉並公会堂大ホールまで、友人の竹尾さんと今年の初コンサートを聴きに行きました。
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 演奏は、学生オケのOrchestra MOTIF。東京藝大や慶應大学、桐朋学園大、武蔵野音大などメンバーのほとんどは大学生ですが、高校生も加わって活動しているようです。指揮は、松本宗利音(しゅうりひと)氏。ご縁があって、私はこのオーケストラの演奏を追いかけています。
 プログラム前半は、グリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲、スメタナ「交響詩モルダウ」、ドヴォルザーク「スラブ舞曲第10番」、休憩をはさんで後半はチャイコフスキー交響曲第5番。
 いや、じつに素晴らしい演奏でした。圧巻は、メインのチャイコフスキー交響曲第5番。プログラム前半の演奏でも感じましたが、このオーケストラは成長しています。弦楽器の音の厚みはプロオケかと思われるくらい。管楽器も立派に演奏していて、久しぶりにオーケストラが発する音の圧力を体感することができました!
 次の演奏会(いつでしょう?)が楽しみになる演奏でした。

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by oktohru | 2015-01-04 19:20 | 音楽 | Comments(0)

カルメン

 中学生の頃に聴きなじんでいた演奏から、なかなか離れられません。私の場合、ビゼーの「カルメン」は、ロベルト・ベンツィ指揮パリ・オペラ座管弦楽団の演奏です。中学生の頃に父が定期購入してくれていた中央公論社「世界の音楽」(だったか?)に含まれていたフィリップスのLP。調べてみると、今まで一度もCDで発売されることなく眠ったままのようです。幸い、アマゾンやアップルストアでダウンロード販売されているので、一番のお気に入り(第2幕から)を100円でダウンロード購入しました(視聴できますよ)。
 調べてみると、この指揮者ロベルト・ベンツィは、11歳にして天才少年指揮者としてデビューしたそうです(Wikipedia)。なんとこの演奏でカルメン役を務めているJane Rhodesと結婚したとか。まだ指揮者として現役のようで(オフィシャル・ウェブページ)、ちょっとびっくり。

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by oktohru | 2015-01-03 01:18 | 音楽 | Comments(0)

ヨハン・シュトラウス2世「芸術家の人生」(カール・シューリヒト指揮 ウィーン国立歌劇場管弦楽団)

 日本では17cmのレコード盤でしか流通しなかった録音ですが、海外ではちゃんと30cmLP盤になっていたのがわかりました。シュトラウス一家の曲を集めたコンサートホール盤の6枚組。そのうちSMS2881の1面に収録されていました。
 レーベル面に、Synchro STEREOとありましたが、通常のSTEREO録音と違うのでしょうか?
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 そうすると、一番不遇だったのは、「狩り」ということになりますね。
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by oktohru | 2014-12-25 00:19 | 音楽 | Comments(0)

ヨコハマベイフィルハーモニー 第1回定期演奏会

 休日の夕方、横浜の関内ホールへ聴きに行きました。このオーケストラは、昨年夏の横浜開港記念日のお祝いにベートーヴェンの第九(第一、第四楽章だったかな?)を演奏するため公募によって結成された市民オーケストラで、今回が定期演奏会の第1回目。指揮者は,第九の時と同じく松本宗利音氏。演目がシューベルトの交響曲第8番「未完成」とブラームスの交響曲第1番という、多くの人に馴染みの曲なのは、第1回だからなのでしょう。パンフレットには、指揮者松本氏による曲目解説がありました。
 プロのオーケストラではないので、どうしてもミスが耳についてしまうのは仕方がないのでしょう。ホルンとかトランペットとか、目立つ音の楽器ほど、聴く方もハラハラせずにはいられなかったというのが正直な感想です。それでも、一所懸命のコンミス(石塚美帆氏)、力強いティンパニ、そして美しいオーボエに救われた気がしました。特にブラームスのフィナーレは、大いに盛り上がってブラボーの声が飛び交いました。
 弦楽器の団員募集中ということです。

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by oktohru | 2014-12-24 00:28 | 音楽 | Comments(0)

シュミット=ガーデン氏のライフワーク

 テルツ少年合唱団の創立50周年記念本。今頃なんですが、手に入れました。(笑)
 想えば、たらさわみち氏のマンガで知った少年合唱団。ドイツ・ハルモニアムンディの音源を揃え、やがて来日するようになってコンサートへも行きました。目白のカテドラル大聖堂でのコンサートは、すごかったな。
こんなの
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by oktohru | 2014-11-12 00:17 | 音楽 | Comments(0)

シューリヒトのシューベルトの未完成交響楽

 時々、うっかりレコード盤を買ってしまいます。兄と一緒に集めたLPが実家にありますが、多分持っていないよな?というものを。今日はこれ。
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  カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による、シューベルト交響曲第8番「未完成」(販売:キングレコード)。実家にあるLPも、手元にあるCDもステレオ録音ですが、これはモノラルでした。たしか、英デッカで最初に発売された時もモノラル録音だったときいたことがありますが、国内盤もそうだったのですね。しかもこいつはLPでなくて10吋盤というのでしょうか。直径を測ったら248ミリしかありませんでしたが、有効桁数2なので間違いではありません。
 それにしても、ステレオで聴き慣れた録音をモノラルで聴く、というのも酔狂な話ですね。

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by oktohru | 2014-09-05 23:34 | 音楽 | Comments(0)