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東京都交響楽団 第844回定期演奏会Aシリーズ

 兄にチケットを頂いて表記演奏会を聴いてまいりました(公式サイト)。会場は東京文化会館。
 指揮者ヤクブ・フルシャ氏(36)は若くして都響の首席客演指揮者ですが、今週の2公演を最後に8シーズンに及んだ任期を終えるとの事です。奇しくも最後から2番目のコンサートに立ち合うことになりました。(とはいえ、これから客演することはきっとあるでしょう。)
 チェコ生まれのフルシャ氏は、この2公演の演目にチェコの作曲家マルティヌーの交響曲1番と2番を、ブラームスの同番号の交響曲と組み合わせています(今夜は2番、土曜日は1番)。どうしてブラームス?と思いましたが、昨年から4番と3番を演奏していたからみたいです。これでブラームス交響曲全集完成?(笑) 演奏時間の関係で、今日はドヴォルザークの序曲「オセロ」も演奏されました。結局ブラ2以外は初めて聴く曲でした。
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 演奏会パンフレットによると、ドヴォルザークの序曲というのは、「自然と人生と愛」三部作のことで、歌劇の序曲とは違うみたい。作曲されたのは交響曲第8番の後なのですが、聴いた感じはもっと若い頃の曲みたいでした。曲の最後がシュパパッ!という歯切れのよい終わり方で、面白かったです。
 続けて聴いたマルティヌーの交響曲第2番は、打楽器がティンパニ以外に大太鼓と小太鼓、シンバルに銅鑼、それからハープにピアノと大編成!4楽章あったはずですが、覚えていることと言ったら、フィナーレが賑やかに終わったのが印象的だったことくらいでしょうか。初めて聴いた曲って、すぐに忘れてしまって思い出せませ~ん!
 20分の休憩の後、シューリヒトの演奏で聴き馴染んでいるブラームスの交響曲第2番。ステージの上を見ると、マルティヌーの時に比べて、ずいぶんこじんまりとした編成になってしまいました。その中では、コントラバスが8台あるのが目を引きますね。さあ、どんな演奏になるのかな?
 第1楽章は、曲自体がそうなのかもしれませんが、果てしなく続く曲に思えました。音楽の波に溺れて意識を失いそうになるような。(笑) むしろ第2楽章が、ひょっとしてフルシャ氏のお気に入りなのか、ずいぶん思い入れたっぷりで気合の入った演奏でした。そして何と言ってもフィナーレ。最後に期待通り大音響を聴かせてくれました。オーケストラの向い側からの反響が聴こえてきました。拍手大喝采!さすがプロオケ!!
 東京文化会館の5階席というのは、思ったよりも快適でした。なにより見晴しがイイ。(笑)「天井に近い席」と呼びたくなります。目の前が天井というのも面白いですね。
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by oktohru | 2017-12-12 00:02 | 音楽 | Comments(0)


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