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モーニング・コンサート

 友人の竹尾さんから常々モーニング・コンサートの話を聞いていたのですが、平日(木曜日)午前11時開演ということで今までは諦めていました。今回は演目に私の好きなブラームスのヴァイオリン協奏曲が入っていたのと、今日は特に差し迫った仕事もなかったこともあり、「裁量労働制」の恩恵とばかりに東京藝術大学奏楽堂へ初めてのモーニングコンサートへ行ってきました(公式サイト)。
 モーニングコンサートでは、藝大フィルハーモニアをバックに、各専攻科から選抜された優秀な学生さんがソリストとして演奏します。今回の演目は、細川愛梨さんの尾高尚忠「フルート小協奏曲」と齋藤澪緒さんのブラームス「ヴァイオリン協奏曲」。今回の指揮は山下一史氏(指揮科招聘教授)。私より2歳若い。(だからどうだと言うのか?)
 10時10分から販売される当日券(1000円)を目当てに9時前に家を出ましたが、ゲットしたチケットの整理番号は610。整理番号順に入場するということで、ずいぶん後ろだなあと心配になりましたが、どうやら販売所毎に100番ずつ割り振られているような感じで、必ずしも610人目ということではなかったようです。開場してから10分後に入場することが出来ました。客席を見渡すと、およそ八分の入りでした。平日でも、これだけの人が集まるのですね!
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 さあ演奏開始。指揮者の山下氏は初めてでしたが、会場で頂いたパンフによると、カラヤンのアシスタントを務め、カラヤンの代役でジーンズ姿でベルリンフィルの第九を振ったという、すばらしい経歴の持ち主でした。
 休憩なしで2つの協奏曲。そして最初の「フルート小協奏曲」。飽きずに聴き通せました。竹尾さんは物語性を見出したということでしたが、私はただただ音に浸っていただけ。初めて聴く曲は、たいていそんな感じなのですが、この曲はまた聴きたいなあ。 2曲目のブラームス。私の耳には、カール・シューリヒト指揮クリスチャン・フェラスのヴァイオリンによる演奏がこびりついていて、女性のソリストってどうなんだろうと、実は聴く前から少し心配していました。演奏が始まって、オーケストラによる長い序奏の後の独奏。うーん、やはり、すこしせんが細いかな?などという傲慢な印象でスタートしましたが、曲が進むにつれて、意外と好いなあ、あれっ、結構イイ!という感じでした。特に第1楽章のカデンツァは、際立っていました。
 今回のモーニング・コンサートで、ひとつ気付いたことがあります。私(わたくし)的には、フルート協奏曲は目をつむって聴いた方が、演奏に浸れて良いということ。そしてヴァイオリン協奏曲は、目を開いて聴くべきであること。なんとなく。^_^;。
by oktohru | 2015-11-27 00:00 | 音楽 | Comments(0)


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