「文章世界」大正七年二月號

 買ってしまった、「文章世界」大正七年二月號。
c0026968_0111081.jpg

 表紙は、かなりくすんでいますが、まあ100年近く前の雑誌なので、残っていてくれただけでも感謝しなくてはいけないのかもしれません。
 この號には、私の好きな水野仙子「嘘をつく日」が掲載されているのです。どうしても初出誌で読みたくて手に入れたのですが、まあなんというもの好きなのでしょう。(笑)
 目次を見ると、仙子の友人の山田(後の今井)邦子「蘭の花」や生田花世「ほそのを」、仙子の師である田山花袋「松島日記」も掲載されていました。有名な島崎藤村「桜の實の熟する時」(後篇)は、「嘘をつく日」の次に掲載されていて、なんかうれしい。
 青空文庫収蔵の「嘘をつく日」は筑摩書房の「現代日本文學全集 85 大正小説集」を底本にしているのですが、さすが「文章世界」は総ルビ。繰り返し記号(/\)を使っているのと、細かい表記の違い(「あなた」が「貴女」にとか)が目につきました。期待していた挿画などは無くて、ちょっと残念でした。
[PR]
by oktohru | 2015-09-12 00:14 | 読書 | Comments(0)


<< 上林暁 傑作随筆集「故郷の本箱... 赤城毅「書物紗幕」(講談社ノベルズ) >>