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河盛好蔵氏の創作童謡

 有名なフランス文学者であり翻訳家(Wikipedia)。氏の翻訳によるフランス文学作品を読んだ方は多いでしょう。ところが、先日買い求めた雑誌「赤い鳥」大正八年四月号の、読者投稿による入選創作童謡の中に氏の名前がありました。
河盛好蔵氏の創作童謡_c0026968_00124334.jpg
  「初午(はつうま)」という題名の童謡で、作者:堺 河盛好蔵とあります。氏は確かに堺出身なので、まず間違いないでしょう。氏は1902年生まれですから、16歳の時の創作になります。97歳(2000年没)までご存命でしたので、現行法では2051年になるまで著作権が保護されますから、全文を掲載することはできません。最初の一部のみを、ご参考までに。

初午
       堺 河盛好蔵
 けん/\狐はどこへ行く、
 赤い旗もツてどこへ行く。

 こん/\小川《こがは》を渡つて、
 けん/\けはしい山越えて、
 赤い鳥居のトンネルくゞる。
 一つひよい、
 二つひよい、
 三つひよい、
 四つひよい、
 五つくゞれば稲荷さま。







 若い頃は、童謡の創作なんてしていらっしゃったのですね。
 もともとこの「赤い鳥」は、伊東英子氏の作品「弱虫」が掲載されているので購入したものです。


by oktohru | 2014-09-21 00:13 | 読書 | Comments(0)


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