北杜夫「楡家の人々」(上)(下)新潮文庫

 やっと読み終えました。約1ヶ月かかったかな?
 考えてみると、これまでに私は北杜夫氏の作品というと「船乗りクプクプの冒険」を、中学生の時に夏休みの宿題(読書感想文)のために読んだきりでした。これが2作目。(笑)
 この小説には主人公はいない。上巻では、もっぱら楡基一郎が主に描かれ、その子供達や婿養子に迎えた徹吉が登場し、やがて第2次世界大戦中の物語となり、終戦を迎えて物語が終わる。最後まで読み通せたのは、間違いなく読者を飽きさせない作品だからだ。些細な事かもしれないが、楡米国の消息が明らかでないまま終わっているのが,私には心残り。
 この作品を三島由紀夫は「真に市民的な作品」として評価し、解説の辻邦生も「長さを感じさせない(中略)、永遠に終わってほしくない作品」と書いている。
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by oktohru | 2012-03-27 12:48 | 読書 | Comments(1)
Commented by 小林 晋 at 2012-03-27 15:39 x
確か第一部までしか読んでいない気がします。そのうち読みましょう。


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